2012年12月4日火曜日

「事故」を考える

当然のことですが、バイクでも車でも走り出したその瞬間から事故の可能性・危険性は格段に上がります。
それなのになぜ何事もなく行って帰って来られるのか?
それは自分の周囲に常に気を配って事故に遭わないようにしているからで、
いわゆる「交通事故」のおよそ8割は、自分側の注意で防ぐことができるといわれています。

実は、先月26日東名高速の厚木インター付近で我がハーレー仲間の女性が大型トラックと接触し、
帰らぬ人となってしまいました。
渋滞の列の間をすり抜けている途中で、件のトラックが車線変更をして来ての事故だったそうです。
この事故に関して、ネット上では多くの人によって、“バイクが悪い”、“最近のバイクは~”、
“危険な走行だから自業自得~云々”等の書き込みがされていました。

もちろん、彼女も危険なすり抜けをしていたのですから、非がない訳ではありません。
ボクもすり抜けはよくやりますが、そこで見るものはいい加減で漫然とした運転をする車ばかり。
そんな車達が渋滞のさなかで何も考えず(少なくとも考えているようには見えない)に大した効果もない
車線変更をしたがる。
このトラックのドライバーがそうだったとはいえませんが、多くの車がそうであろうと考えます。
しかし、だからこの事故はトラックが悪かったのだ、とボクは言うつもりはありません。
バイクの彼女もおそらく注意が足りなかったのでしょう。
何かが出て来る、と思いながら(覚悟しながら)運転するのと、何も考えずに漫然と運転するのとでは
当然緊張感が違う。緊張感が違うということは、気の配り方も違うということです。
お互いがもっと注意していればこんな事故を起こさずに済んだのになぁ、と残念な気持ちで一杯なのです。
亡くなった彼女に対しても、トラックドライバーに対しても・・・。


そして、今度はとんでもない事故が、いや、大惨事が起きてしまいました。
中央道の笹子トンネルで、天井板が落ちて来るというかつて聞いたことのない事故です。
この事故で9人の尊い命が失われてしまいました。
たまたまその時間にその場所を通ったばかりに命を落としてしまったのです。
謹んで亡くなった方々のご冥福をお祈りします。

この事故が起きた週末、我が友人のU氏は甲府まで仕事に行くのに車にするか電車にするか迷い、
車で行って、万が一雪でも降ったらどうにもならない、ということで電車での往復にしたそうです。
結果、惨事に巻き込まれることなく、その後の通行止めや渋滞に遭うこともなく無事に帰って来ることができました。
もうこれは“運”がいいと云うよりほかありません。
甲府に行くのがたまたま冬で雪の心配があり、そこで電車に切り替えたらたまたま車窓の向こうで大惨事が・・・。
不謹慎と批判されることを承知で敢えて云いますが、たまたまが重なっての命拾いだったのでした。

この笹子トンネルは、ボクも今年に入ってバイクや車でそれこそ何度も通っている場所です。
春には甲府へ、夏にはここを通って上高地や蓼科へ、そしてまた先月も。
天井板の落下の原因が経年劣化だとしたら、
自分がこのトンネルを通っていた時にたまたま運良く落ちなかっただけで、
それはまさに「時間の問題」でいつ落下してもおかしくなかった、という状態だったといえます。
それを考えると、本当に背筋が凍りつく思いでした。

自分が注意していても防ぎようのない2割の事故は、おそらくこういうものを指すんでしょう。
それにしても、「運」だけで命があったりなかったり、というのはどうも納得がいきません。

合掌










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