2012年9月2日日曜日

反社会的で不経済。しかし・・・。

先般ご紹介した新しい相棒がやって来ました。

生憎の天気でしたが、こういう時にこそ頼りになる車なのでためらうことなく一緒に出掛けました。
以前の車ではこんな堤防沿いの道にわざわざ来ることなどなかったのですが、今日は特別です。

今日はひどい雨が降ったり止んだりなのでこんな道ができてしまいます。
今までなら、えぇ?車が汚れるぅ!などと避けていましたがへっちゃらです。
この車にはやはりこんな風景が似合うんでしょうか?
今、社会では省資源・省燃費の大合唱です。
そういう世の中にあってこんな車に乗ることは世間に喧嘩を売っているようなものかもしれません。
排ガス規制をクリアしているとはいっても遥か昔の昭和の基準。
そして燃費も悪いと来ては現代の車の正反対ですよね。

今から十数年前には、走っている車に石を投げるとカローラに当たると言われてましたが、今はそれがプリウスに当たるんだそうです。
それ程までにプリウスを始めとするハイブリッド車が増えて来たのですが、何だかなぁ!というのが正直な印象です。
日常の、例えば毎日の通勤や営業活動に車を使っている人々にとっては、普通のガソリン車からハイブリッド車に替えることによって
日々のランニングコストを減らすことができ、そのメリットは大きなものであることは間違いありません。
ところが、ところが、車を使うのがせいぜい土日、しかも近所のスーパーへの買い物程度の人達までがハイブリッド車をこぞって手に入れた。
当座の燃費は確かにいいのかもしれませんが、わざわざ高いお金を出してまでハイブリッドにすることないのに、と思うんです。
それとも補助金目当てか?
そんな乗り方で、価格のコストを燃費でペイできるまで何年かかるんだか。
10万円の補助金では到底追いつかないのにねぇ。

今回のボクの車は平成8年式です。そう、今から何と16年前の車です。

間違いなくこれからのメンテナンスには少なからず費用が掛かって来ることでしょう。
ガソリンも大食いです。
でも、バブル期に誕生したこの車はコストを度外視した、トヨタの中でも異色の車です。
現代の車がコスト重視で至る所にプラスチック、それもいかにも、といった安物を使っているのとは明らかに大違いで、
多くの部分がしっかりしており、今なおへたれることなく使用に耐え得るものであることを考えると、
ひとつの車を永く大事に乗り続ける事、それこそが本当の“エコ”なのではないか、と思うんです。

この車はいわゆる、“絶滅危惧種”です。もう生産されていないので減る一方です。
そういう車に乗ることは、もはや、この種の“保存”のために手に入れたようなものです。
しかし、未だに現役で天候や路面の状態に左右されることなく、安心して目的地に行って帰って来られるなんてね。

世の中に背を向けたような車ですが、乗って楽しく眺めて良し。
乗る本人がこれでいい、と言ってるんだから、これでいいんです。
世の中にはこういう車だって必要なんです。
日本中の車がハイブリッドと軽とミニバンだけになってしまった事を想像すると、気持ち悪く思うのはボクだけではありますまい。






1 件のコメント:

  1. 新しい相棒の入手、おめでとうございます!非常時にも頼りになる良い車ですね。「フィルムを入れるカメラ」と「ガソリンをがぶ飲みする車」で遊べる最後の世代だそうですから、ガンガンとガソリンを使いましょう。「ガソリンスタンド絶滅の危機」を救いましょう!

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