実は、出雲の話はまだまだ終わっちゃいないんですよ。
ということで今回は、前回の神社の造りとも関係したお話です。
もう既にご存知の方はちゃぁんとご存知なのでしょうが、
ご存知でなかったボクは、今回出雲を訪れる前にいろいろ調べてみて初めて知りました。
古代の神様に女性と男性がいらしたことぐらいは知っていましたが、
それだけではなかったんですね。
出雲の神社はその造りに特徴がありますが、
その特徴のひとつが千木(ちぎ)と呼ばれる部分です(写真の赤い丸印)。
切妻屋根の延長線上に交差するように取り付けられたこの千木(ちぎ)。
前後で一対となっており、実は、この先端の切り方に特徴があります。
上の写真は出雲大社ですが、ご存知、男性である大国主大神が祀られています。
男性の神様を祀ってある神社はこの千木の先端が垂直に切られているんだそうです。
こちらの神社もそうですね。
ところが、こちらは、
先端が水平に切られています。
そうです。女性の神様を祀ってある神社は千木の先端が水平なんです。
“そんなのは俗説だ”、などという説もあるようですが、
どうしてどうして俗説なんかではなさそうです。
こちらも女性ですね。
中にはこんな所も。
一つの神社の境内に男性神・女性神を祀った小さなお社がありました。
何も知らずに行くのと、ある程度予備知識を持って行くのとでは、同じものを見ても面白さが全く違います。
当たり前の事ですが、今回はそれにイタく痛感を感じたのでした。
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