2013年12月23日月曜日

パッケージツアーでは絶対に行かない場所

出雲の続きです・・・・・。

さて、知れば知るほど神社には深いものがあるのですが、
それにしても皆さん、出雲大社でお参りを済ませてしまうとどこに行ってしまうのでしょうか?

実は大社の近くにはディープな場所が一杯あるんですよ。
本を読んで、“あぁ、そういえばそんな名前の神様がいたっけ”、と思い出す事ばかりですが、
ここ出雲には至る所に大小様々の神社があって神様が祀られています。

すぐ近くなのに、パッケージツアーでは行かない、行けない場所。
そしてそういう場所にこそ深い訳が隠されているように思います。
ボク達が知らなかった、或いは遥か昔に聞いて忘れていた古代神話の世界がそこにありました。

まず、大社の「三の鳥居」の横から境内の外に出ます。
ちょっと京都の裏町を歩いているような錯覚にとらわれそうな石畳の通りを東に進みます。
「社家通り」というのですが、いかにも大社の関係者が住まわれているような、独特の雰囲気があります。

200m程行った住宅地の路地を入った所にその社がありました。
「命主社(いのちのぬしのやしろ)」といって、
神話の中で大国主命が意地悪な兄神達に一度殺された時に、それを甦らせた母親の「カミムスビ」を祀る神社なんだそうです。

そして、左に立つ変な形をした木はムクノキです。
写真ではよく見えませんが、この根の張り方が非常に大きい。

その“根張り(ねばり)”に掛けて、この木に触るとそれこそここ一番で“粘り”が出るんだそうですが、
行く前にそんな話をさんざん本で読んでいながら、実際に行ってみるとそんな事はすっかり忘れていました。
どうりでここ一番の粘りがない訳ですね。

さて次は、大社から車で西に向かって2~3分程、これもまた住宅地の中にヒョッコリ現れる「上の宮(かみのみや)」。
ここは大事ですよぉ。知りませんでした。

旧暦10月、出雲の「神在月」には、ここのすぐ近くにある稲佐の浜に八百万(やおろず)の神々が到着し、
そして全国の神様が集まったところで、この神社で7日間にわたって「ある事」が執り行われるんだそうな。

その「ある事」とは、神様たちがすべての縁を討議する「神議(かむはかり)」というものなんだそうです。
この「神議」では、“この男とこの娘を出会わそう”とか、
“この人の仕事のために、こういう人を出会わそう”ということを神様が決めるらしいのです。

出雲は“縁結び”の神様とよく言われますが、
これは男女の縁だけではなく、仕事をはじめとした日常よくある一般的な“縁”の神様でもある訳です。

さて、神様が集まって討議をする場所がここなら、
神在月に出雲に集まった神様が最後に旅立つ神社があるというので、名前だけを頼りに行ってみました。
「万九千(まくせ)神社」、古い小さな神社です。名前の由来はわかりません。

本当にここから神様が旅立つのか?と思えない程の小さな神社です。
今年から拝殿他の遷宮事業が執り行われるようですが、百十何年ぶりの改築とかで、
そんな歴史が隠されていたのかと思うと、この神社もやはり“タダモノ”ではない雰囲気がありました。
いやぁ、出雲の神社はすごいものです。

これからもまだまだ続きます・・・。






2 件のコメント:

  1. 写真が良いですね。
    特に石畳の通りの構図感覚は惚れ惚れしちゃいます。
    陰と日の当たる場所とのコントラストも見事です。

    こういう上手な人は「高いカメラ」を買ってはいけませんです。

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    1. うわぁ!プロの写真家にお褒めの言葉を頂いちゃいました。
      ありがとうございます。
      何も考えずにパシャパシャ撮った中の一つだったんですが・・・。
      これ、iPad miniで撮った写真です。

      雰囲気は出せたと思いましたが、
      良~く見ると粒子がだいぶ荒いので、今一つ残念です。
      まぁ、これはカメラの性能の問題なので、
      “ちゃんとした”カメラならもう少し“ちゃんとした”写真が撮れるでしょうね。
      そのうち“ちゃんとした”カメラを買おうと思ってます。


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