前日の夜まで雨が降っていました。
どうなることかと思っていましたが、「気温が上がってポカポカ陽気になるでしょう」という
天気予報を信じて出発したのに・・・。
バイクに乗る人なら一度は聞いたことはあるであろう、小鹿野(おがの)町が今日の目的地です。
小鹿野町は秩父市に隣接しており、国道299号線が町を横切る形で走っています。
ちょうど埼玉県の北西部、北は群馬県と接しているこの町は鉄道の駅がありません。
最寄駅はバスを利用しての西武秩父駅でしょうか。
この町の産業は農業と林業と一部の観光らしいのですが、今一つピンと来ません。
ただ、この299号線という国道はバイク乗り達の間で人気が高く、
さしたる観光資源のないこの町で、何か町を盛り上げる策はないものかと知恵を絞ったところ、
国道を通過してしまうだけのバイクを寄り道させて町興しをしようということになったようです。
オートバイと小鹿野町の“Ogano”をデザインした上の写真の看板が至る所で見られます。
町の入浴施設に“バイクミュージアム”も造り、バイク専用の屋根付の駐輪場を造ったり、
まさに町全体が“バイク ウェルカム”と行きたいところだったと思うのですが、
どっこい、そううまくはいかなかったようです。
バイクに乗る人達は、自分のバイクや服装には金を掛けるもののそれ以外の物にはあまり興味がありません。
博物館的な物があっても一度見ればそれでいいものだし、食事にしたっていわゆる“B級グルメ”で充分。
そしてまた悪い事に、こういう事を始めると当事者が歓迎したくない人達も集まるものなんですね。
バイク乗り達がすべてマナーの悪い人達ばかりではないのですが、中にはテキトーな奴らがいることもまた事実なのです。
そんなテキトーなバカ者がいたがために、“バイクウェルカムはいかがなものか”といった感情も
町民に芽生えてしまったようで、ライダーを怪訝な冷ややかな目で見るようになってしまったようです。
そんな中をこの町に行く事にはいささか迷いもありましたが、一応チャプターの行事でもあったので
行く事にしましたが、気乗りもしないし天気もあまり良くないし、で印象はあまり良くはなく、
行かなくても良かったな、が正直な気持ちでした。
“行かなきゃ良かった”、そんなツーリングは今まであまりないことでした。
そして、ここの名物と言われる“わらじかつ丼”です。
大きなカツが2枚あるのでわらじ1足分ということで、“わらじかつ丼”。
ブラックペッパーで下味を付けてあり、衣に味が付いていて肉も柔らかく、これはこれで美味しい。
でもね、話のタネに一度食べればいいのかなぁ、って感じです。
確かに美味しいんですよ。このわらじかつ丼を否定するつもりは全くありません。
どうしたもんかなぁ。美味しかったからまた食べに行きたいと思わないんですよねぇ。
ん~、キビシイなぁ、何だかなぁ、何とも言えない寂しい悲しい想いがありました。
小鹿野町には頑張って欲しいし、決して廃れないで欲しいと思います。
バイクによる町興しも目の付け所は良かったものの、もう少し何とかならないものかなぁ。
このままではリピーターは作れないだろうな、と思ってしまいます。
では、お前、何かアイディアがあるのか?と聞かれると、悲しいかな、それがないのです。
どうしたもんだろう・・・。
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