2013年3月12日火曜日

昭和の匂い:銀座三原橋地下商店街

さて、皆さんは銀座に地下街があるのをご存知ですか?

“銀座線の改札を出た辺りでしょ?”
“宝くじ売り場から地下に入った所にお店があるよね?”

いえいえ、改札を出た所はただの地下通路ですよ。
宝くじ売り場から下りると確かに何軒かの店はありますが、あそこじゃありません。

この地図に赤い印を付けた場所、そこがまさしく銀座唯一の「地下商店街」なのです。


道路が少しだけ盛り上がっていますよね?これが三原橋です。
そして地上部分は、こんな感じですが・・・、

ひとたび裏に回ると、こんな具合で、

地下に映画館があります。何でも結構有名なんだそうですね。映画はあまり見ないのでよくわかりませんが。
そしてこの階段、20段程しかないのですがここを降りるとそこには「昭和」がありました。かなりのタイムスリップです。

天井が緩くカーブしていますが、これは三原橋をそのまま使っているからだそうで、まさに橋の下です。

ここには昔、三十間堀川という川が流れていて、戦後、ヤミ市の商人がここに多く集まっていた所らしく、
そのヤミ市の商人を締め出すために川を埋め立て、その橋の下にできたのがこの商店街なんだそうですね。
華やかな銀座にあるとは思えないこのレトロな空間、つい最近まで知りませんでした。うっかりしてました。

ところが、ここにはどうやら取り壊しの計画があるようです。
何でも耐震性の問題で、この映画館にも立ち退きの命令が出て3月一杯で閉館となるようです。
 


最盛期にはこの地下の両側に多くの店が軒を連ねていたと思われますが、今や2、3軒を残すのみとなりました。
手書きの定食のメニュー、これは「献立」と呼んだ方がピッタリ来ますね。この“ヤレ”具合が何とも言えません。

それにしても・・・・・、
またひとつ、「昭和」がなくなってしまいます。

今思うと、あの「昭和」って時代は、みんながいろんな事に鷹揚で余裕があってそして結構いい加減だったり。
それでも何とかなっちゃった古き良き時代だったのかも・・・。

昔を懐かしむなんて、歳、取っちゃったってことかな、やっぱり・・・。


2 件のコメント:

  1. 「平和相互銀行の小宮山英蔵」「三原橋」「不法占拠」
    「三共カメラ」「やばとんで味噌かつ食べたい」というキーワードが
    頭の中を駆け抜けました。「昭和の闇」的な界隈ですよね。
    (昭和は「闇」が多過ぎますが)

    最後の写真の「本日の定食たらこ焼」が文字だけなのに
    とっても美味そうです。味のある書体ですね!

    返信削除
    返信
    1. そうか、「昭和の闇」的な場所なんですね。そう言われてみると何やら曰くありげな雰囲気を醸し出していたような気がします。

      あの定食は一度食べてみたいと思いますが、千円の「たらこ焼」定食ってどんなんでしょうね?
      どのくらいの大きさのたらこが何本出るのか、たらこ以外に何かあるのかすごく気になります。

      削除

最近のバイク用ドライブレコーダーは凄い!

たいぶ前からバイク用のドライブレコーダーがショップに並んでいて、 もしかしたら、これは車より必要なものじゃないか? いつかは取り付けようと考えていました。   「いつか」、というのは、まだまだ納得できる商品が出ていなかったからですが、 ある日たまたまショーケ...