冬は寒い(と云っても、この冬はそれ程でもありませんね)。
寒い時には身体を暖めないと、という訳で、雪国(?いつもなら)の温泉に浸かって来ました。
例年になく暖かい今シーズンは路面には全く雪がなく、
毎度の大雪を想定した準備万端のショベルカーも、今回はちょっと手持無沙汰で今のところ出番はないようです。
さて、今回訪れたのは、信州の北部に位置する野沢温泉。
ここはもともと雪深い地域なので、温泉とスキーとでは特に有名で、
98年の長野オリンピックでは何かの競技会場になった場所でもあります(あれ~?何の競技だったっけ?)。
外国人客が多いのもそのためでしょうか?
一部のマンホールの蓋にはそれを記念したものが使われています。
この温泉から見える山々です。
雲に隠れている右の山が妙高山、真ん中の頂上の平らな山が黒姫山、左が斑尾山。
遠目でも雪が少ないのが良くわかります。
20年位前の1月にここに来た時にはもの凄い雪で歩くのがやっとだった、という印象があって、
今回もそのイメージを持ってやって来た訳ですが、何だかかなり拍子抜けの感じです。
途中の山道でも雪は殆どなく全体が乾燥した道だったので凍結の心配など全くなく、
なぁんだ、これならバイクでも来られるじゃん・・・・・、いやいやそういう訳にはいきませんが・・・。
野沢温泉には「外湯」、いわゆる共同浴場が13ヶ所あって、
どの浴場も地元の人達による維持・管理がなされており、とても気持ち良く利用することができます。
まずは「新田の湯」
ここに着いたのは朝の6時半過ぎ。まだ暗いうちから中は人で一杯でした。
次に行ったのが「麻釜(おがま)の湯」
流れ出したお湯から出る湯気が「いかにも」という雰囲気ですね。
ここから最初の写真にある温泉まんじゅうのお店の横の坂道をブラブラと上って行くと、
野沢温泉の源泉でもある「麻釜」に到着。
この横を歩いていたら、ある宿のご主人からちょうど出来上がったばかりの温泉玉子を頂きました。
スキー場の中にある宿から毎日ここに温泉玉子を作りに来ているのだとか・・・。
ちょっとこじんまりした「瀧の湯」。
中もこんな感じで、とてもこじんまり。
「瀧の湯」を後にして、温泉街の中心部にある「大湯」へ。
大きなホテルなどに囲まれているとはいえ、その存在感はハンパではありません。
もうだいぶ昔のことになりますが、例の「ふるさと創生1億円」ってありましたよね?これはあの給付金を使って建てたのだそうです。
宮大工を呼んで建てただけのことはあります。
建てるだけ建てて、その後何の使い道にもならないような変な「箱モノ」なんかよりよっぽどいいじゃありませんか。
地元の人達の誇りにもなっていることを聞くと、こういう価値のある使い方をして良かったと思います。
さて、「大湯」に続いて「河原(かわはら)湯」
「松葉の湯」
「上寺(かみてら)湯」
「横落(よこち)の湯」と続きます。
仮眠程度でほとんど寝ていないこともあって、さすがに三つ目くらいから段々疲れて来て、ここら辺まで来るともうクタクタです。
「湯疲れ」ですね。
入浴はとても体力を消耗するので、一説によると、一日の入浴は3回程度に抑えておいた方がいいんだそうです。
てことは、身体のためと思って入って来た温泉が逆効果になっちゃった・・・?
「過ぎたるは及ばざるが如し」とは、まさにこれのこと。
それにしてもここは熱い温泉です。
大湯では、「ぬる湯」と「あつ湯」とに湯船が分かれていましたが、
「ぬる湯」でもそのままでは充分に熱く1分間も入っていられない程で、かなり水を入れました。
試しに、ある所で壁に貼ってあった温泉分析書を見てみると、こりゃぁ熱い訳だ、何と!!源泉の湯温は82.4°!!!
もうほとんど熱湯じゃねぇか!
と、こうして“野沢温泉の外湯巡り”を終えた訳ですが・・・。
何度も繰り返しますが、今シーズンは本当に雪が少なく、
スキー場へのバスを待つスキー客もどこかの街の駐車場にいるようで、ちょっと場違いな感じがしないでもなく・・・。
そして街中もこれではねぇ・・・。
降れば降ったで大変だけれども、雪が観光のひとつである以上は降らなければ降らないでまた困ったものだし・・・。
雪国の人達は雪との付き合い方を知っているので、どちらかと云えば降らない方が問題なんでしょうね、きっと・・・。
さて、ひとまず身体はホカホカになったので、
帰りの道の駅で「シナノスウィート」のソフトクリームを食べると、これが何とも美味しく、
帰宅後に食べた小布施の栗プリンもまた美味でありました。
ペースト状の和栗がいい味と香りです。
寒~い冬には寒~い雪国で熱~い温泉に入りたい、という今回の旅は、「雪」への期待だけは裏切られてしまいました。
それはそうですよね、自然が相手ではどうすることもできません。
でも、温泉は期待通り。いいお湯でした。
雪の日にもう一度行きたいですね。
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