今まであまり興味もなく、当然のことながらよく知らなかった世界。
しかし、それが滅多な事では見られないであろう、
ボクの人生の中ではおそらくこれが最初で最後のチャンスかもしれない、と考えると、
縁あって手に入れることができたせっかくの機会は決して無駄にはできません。
縁あって手に入れることができたせっかくの機会は決して無駄にはできません。
という訳で、陸上自衛隊の演習を見学して来ました。貴重な体験です。
これは実弾を使った「火力演習」といって、
毎年この時期に東富士にある陸上自衛隊の演習場を使って一般に公開するのですが、
ハガキやインターネットでの申し込みが毎年10倍超にも達し、
しかも、この入場チケットが非売品であるにもかかわらず、
一時は10万円程の値がついて闇ルートで取引されていたこともある、という
知る人ぞ知る、好きものにはもう何ともたまらぬ超人気のイベントらしいです。
一般公開は昭和46年からなんだそうです。知らなかったゎ。
一般公開は昭和46年からなんだそうです。知らなかったゎ。
早朝から多くの人出で賑わっています。
何でも、発表によると今日の来場者は3万人。天気も良くないのにもの凄い人出です。
会場はこんな感じです。我々の席は前列のシートの敷いてある所でした。
本番が始まる前にはまだ人も少なく、自分の席からでもこんな風に撮ることができましたが、
実際に始まってからは、前の人の頭しか写ってないようなクソ写真しか撮れなかったので、
実際の演習の様子をご覧になりたい方はこちらをクリクリして下さい。
↓
さて、演習が始まるまではまだ時間があるので、売店を見て歩くことにします。
これらの売店には、自衛隊グッズからお菓子に至るまで“ここ限定”という商品ばかり置いてあります。まぁ、当たり前。
「限定」という言葉に滅法弱いボクとしてはいろんな物に目が移ってしまうのですが、
その数があまりにも多過ぎて、いちいち“へぇ~”と感心ばかりしてました。
自衛隊の関係商品なので、表現が「激」レアではなく「撃」レアになっちゃうのはよくわかります。
知らなかったのですが、それにしてもいわゆる「ヲタク」さん達が多いんですねぇ。
今日の来場の半分以上はそういう「ヲタク」さん達だったような・・・。
「ミリタリーマニア」?というか、「軍隊ヲタク」?
「ミリタリーマニア」?というか、「軍隊ヲタク」?
彼らの特徴は、帽子とかTシャツとかパンツなど服装の一部が必ず“迷彩色”なこと。
そして、持ち物にもできるだけ“迷彩柄”を取り入れていること。一目でわかります。
そういうグッズのお店も当然出てました。
それではこれから、会場の売店で目にした珍しい「火力演習限定」、「自衛隊限定」のオモシロ商品をいくつか紹介しましょう。
「ネーミング命」の商品ばかりです。
まずは、「元気バッチリII」という栄養ドリンク。
「II」ということは、その前に「初代」元気バッチリがあったはずですが、
よく見ると「グルクロノラクトン」という生薬の成分が増量になったものがこの「II」だということがわかります。
「II」ともなると、それはまるで戦闘機からミサイルが火を噴いて発射されるがごとく元気になるらしいです。
ホントかよ、オイ!
お次は、出た!自衛隊限定の「撃せんべい」と、隣が「撃カレー(激カレー?)」と、
何て読むんだろ?「防衛魂(ぼうえいだま?)」というキャンディ(ドロップ)。
「撃せんべい」は中のピーナッツが銃弾みたいなんだそうです。
そしてこちらは、「10(ひとまる)戦車せんべい」と「百発百中ミサイル」。
「10(ひとまる)戦車」とは、昨年配備され、
小隊を作る戦車同士をネットワークで結んでこれから攻撃しようとする敵の情報を共有できるだけでなく、
スラロームしながらでも後退しながらでも正確に相手を砲撃できるという、
陸上自衛隊の誇る最新鋭の戦車のことです。
実際の演習では、そのスピードにビックリさせられました。いやぁ、速いこと速いこと。
もしかしたら、うちのランクルより速いんじゃないかって・・・。
「百発百中」の方はただのわさび豆みたいですが、豆という豆すべて、つまり百発百中が辛いってことですね。
次に見つけちゃったのが・・・、なんだこれ?
「専守防衛いちごクランチ」と同じく「専守防衛チーズケーキ」。
なぁるほど!
「いちごクランチ」と「チーズケーキ」からは、
とてもじゃありませんが自ら攻撃を仕掛けるというイメージは湧いて来ませんよね。
大人しく専守防衛に徹しているところが可愛いです。
そしてこちらは、その「専守防衛」の「和」バージョンの「きんつば」と「栗しぐれ」。
よくもまぁこんなに専守防衛ばかり・・・、と思っていたら、ちょっとばかり激しくなって来ましたよ。
いやいや、こりゃ見てるだけでも結構楽しめます。
まず、これ。
どうやら団子らしいのですが、その中に2/12の割合で激辛団子が入っているというもの。
それをあの怖ろしいロシアンルーレットに例えた「炎の作戦」。
そしてその大型バージョンが「炎の大作戦」。
こちらは激辛饅頭が追加されています。すげぇ~!
さらに過激になって来ましたよ~!
「来るなら来い!」って、何かこう喧嘩を売ってるような気がするんですがねぇ・・・。
と、まぁ、冗談はともかく、
今日の演習では、それぞれの火器を使用する場面・タイミングなど、わかりやすい解説で理解できた以上に、
今更ながら自衛隊の必要性を強く感じた1日でした。
来場者にそう感じさせることがひとつの狙いでもあったとは思いますが、
昨今の東シナ海の情勢もあり、今日の演習の内容は、
「日本の島が敵国に侵略された」ことを想定してのものでした。
実際には戦闘などあって欲しくないものですが、
もしも万が一のことを考えると、やはりできるだけ多く最新の戦力(量と質)を保持することが、
想定されている他国からの侵略行為を抑止できる最大の力であることを認めない訳にはいきません。
“話し合いで円満な解決をすれば、自衛隊などいらない”などと一部の政治家が言っているようですが、
「平和ボケ」もいいところで、話し合いにならない隣国には軍備を以て黙らせるしかないのです。
終わってそんなことを考えながら、このたび世界自然遺産に登録された富士山の麓、忍野八海に寄りました。
何度か来たことがあるので、景色へのコメントは特にありませんが、
土産物屋で面白いものを見つけました。
こんなキャラクターってあったっけ?という「富士ちゃん」。
と、こちらは「金太郎飴」ではなく「富士太郎飴」。
今日は良くも悪くも日本の国防について考えようと思っていた日だったのに、もうどうでも良くなってしまいました。
なんなんだょ、富士ちゃんとか富士太郎飴って・・・。