2017年11月23日木曜日

USツーリング2017 3日目(9月3日:ツーリング2日目)      Mt Carmel Junction~Torrey  

さぁ、朝ですよ~。今日はツーリング2日目。
 
ホテル内のレストランで朝食です。
ハッシュドポテトとベーコンと玉子(目玉)焼きにトースト。これが朝食のスタンダードですね。
コーヒーは日本の水のようにまず初めに出て来て、基本、おかわり自由ですが、
そんなに飲めるものではありません。決してまずくはありませんけどね。
 
今日のコースはそれ程長い距離ではなく、途中、Utah State Route 12と
Bryce Canyon National Park(ブライスキャニオン国立公園)という見所があります。
いよいよ出発。
ガイドのバンに荷物を積み込みます。

まず、US89を北上。

次にUtah State Route 12、別名Scenic Highway(Bywayとも言う) 12、
「景色の良い道12号線」とでも云うのでしょうか、
景色の良さでは全米ベスト3に入るというユタ州道12号線を走ります。
 

途中、Utah State Route 12から南に少しはずれて、
今日の最大の見所であるBryce Canyon(ブライス・キャニオン)に向かいます。
その途中でまず一旦休憩。
土産物店であり休憩所でもあるのですが、ここでもコーヒーは無料です。
朝食のレストランでおかわりしてからそれ程時間が経っていないので、ここではパスします。
 
さて、これからBryce Canyon National Parkを目指します。
 
この短い岩のトンネル、「The Cars」で見たことあるような・・・。
「The Cars」では、トンネルを抜けると大きな滝が見えるのですが・・・。
 
さらに走ると視界が開け、
 
着きました。入り口です。
 
 日本だと、「大体この辺り一帯が〇〇国立公園」、と地図や標識で見ることができます。
アメリカもやはり「大体この辺り一帯が〇〇国立公園」、というところまでは同じですが、
日本とは違い、国立公園に入るには入園料を支払わなければなりません。
公園に続く各道路に料金所が設置されており、オートバイは$25。
 
各自、入園料の支払いを済ませ、国立公園内を先に進んで行きますが、
ここもまた気持ちの良い走りやすい道が続きます。
 走っている前方からの写真というのはなかなかないものなので、これは貴重です。
  
駐車場に着いたところ、空きがなかったので一旦はバス専用スペースに停めますが、
日本とは大違いで、公園内にはちゃぁんとしたパトロール(Park Ranger)がいて、
バス専用スペースに停めたり駐車スペースではない場所に停めるような輩に
常に眼を光らせています。
違反すると日本のような「違反切符」を切られるそうです。結構キビシイですね。
この車が来てしまったので、安全で安心な場所にバイクを移動して
いよいよBryce Canyonを見に行きます。
 
 
「Sunrise Point Elevation 8015」「Inspiration Point Elevation 8100」とあるのは、
いずれも標高それぞれ8015フィート・8100フィートの事で、
換算すると標高2,440~2,470メートルになります。
そんなに上って来た印象はないのですが、それでも結構な高さまで来たものです。
 
そしてここからの絶景がこちら。
 
 
永い年月をかけて浸食され作られた自然の造形美です。
このような奇岩がどこまでも広がるこの風景には息を飲みました。
これを表現できる適当な言葉が思い浮かびません。
ただただ「ものすごい」の一語に尽きてしまう景色であることには間違いなく・・・。
 
こんな景色を充分に堪能した後は腹ごしらえ。駐車場から少し下りた町の中のレストランです。
 
 「お約束」のホットドッグです。
“ホットドッグ”ではなく、“ハッダッ”と言った方がより伝わりやすいですね。

ところで、ボクは、アメリカの田舎町の風景がとても好きです。
このレストランの前の道がこうです。いいなぁ、この景色。
 
 
 
 
さて、腹ごしらえが済み、真っ直ぐに今夜の宿のあるTorrey(トーリー)へ向かいますが、 
このUtah State Route 12は、アップダウンありワインディングありで景色も良く、
走っていてとても楽しい、いかにも「アメリカ」という道で、全米のベスト3に入るだけのことはあります。
自分がこの景色の中にいるということがまるで夢のようです。
こういう道、いつまでも走っていたいなぁ!
 
 
 
 
 
 
Utah State Route 12を1時間程度走ったところで暫し休憩を取ります。
気温はたぶん40℃に近いであろう30数度。
当然ですが暑く、ツァーパックに入れたコンビニで買ったペットボトルの水はすぐにお湯になります。
乾燥しているので日本のような蒸し暑さはないものの、
それでも直射日光をまともに受けながらのツーリングなので、
マメな休憩と水分補給はどうしても必要になります。
  
 
 すると、ここに古いハーレーに乗った怪しいジジィが登場。おや?なんだ?なんだ?

“さっき、町でお前達を見掛けたから、追い駆けて来たんだ”
“せっかく来たんだからワシの店に来てみないか、すぐそこだから”、という話だそうです。
 まぁ、急ぐ旅ではないし、ちょっと面白そうだったので行ってみることにしました。
自称「Desert Doctor」と名乗るこのジイさんは、
どうやら、この辺で故障したりパンクしたりで動けなくなったハーレーの
ロードサービスや、リペアみたいなことをやっているようです。
早速行ってみましょう。
 
「店」というより、こりゃあガラクタ置き場ですよねぇ。
  
 
その奥に「店」がありました。
が、「店」というより汚い工場、というより物置小屋、というより、やっぱりガラクタ置き場。
 
 
 
ところが、ですよ。
世界中からアメリカに走りにやって来た多くの人がここを訪ねて来たり、
故障などでこのジィさんのお世話になっているようなんですよね。
黒っぽい板に白い字で書かれているのがその人達の国籍や名前です。
“ワシの所には世界中からライダーが来てるんじゃよ。”
裏の物置(こちらは本当の物置らしい)にも名前がギッシリ。
 
日本の「陸王」の取説。これ本物らしいですよ。
こんな物まで持っていて、このジィさん、タダもんじゃありません。
 
“この辺に来て何かあったらワシに連絡しなさい。”
で、ジィさんとジィさんの愛車を囲んで記念撮影をしました。

ジィさんはこれから「パトロール」に出掛けるので、我々も出発します。
楽しかったなぁ、世の中には面白い人がいるものです。世界は広い!
 
 
引き続きUtah State Route 12を走りますが、後半は標高約3,000m前後の高さ。
Boulder(ボールダー)という町を通るのですが、高地トレーニングで有名な町かと思っていたら、
あちらはお隣のColorado州の町で、こちらはあまり有名ではない方でした。
ここもまたアップダウンと適度なワインディングの続く楽しい道が続いていきます。
 
 
 
 
 Head of the Rocksというビューポイントまで来ました。ここで小休止。
 
 
 
こういった地形はアメリカの中西部によくあり、それぞれに微妙な違いがありますが、
いずれにしても日本では到底見ることのできない壮大な景観です。素晴らしい!
くねっているのがこれから降りて行く道です。
 
 
 

しばし休んだ後は、今夜の宿のあるTorrey(トーリー)に向かいます。
似たような景色が続きますが、とても気持ち良く走って行けます。
 
 
 

 



 

 
 
 
 
この先まだちょっとあるので、 Torreyの町に入ったところで給油と休憩です。

さて、最後の一走りです。

さぁ、着きました。
外国人(我々もある意味外国人ですが)のグループもいました。おぉ!仲間よ!

赤茶けた荒野の中にポツンと建つこのホテルの周囲はレンガ色をした岩山ばかりです。
この日の到着が夕方だったため、そのレンガ色が夕陽に染まってさらに真っ赤になりました。
これもまた日本では見ることができません。壮観ですね。
 
 
着替えてホテルの隣のレストランへ。
ここでも夕食はステーキ。
注文のメニューはちょっと変えましたが、それでもステーキはステーキ。
2日目なのにそろそろステーキには飽きてきたかもしれません。

 本日の走行距離180mile(約290km)。
明日はこのツーリングの中日、Monument Valleyに向かいます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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