夕べ、仲間たちと激しく呑んで大騒ぎした割には、今朝の目覚めは意外にもスッキリでした。
もともと飲むことになっていて、今日はどこにも出掛ける予定を入れておらず、
また雨模様でちょうど良かったので(どうちょうど良かったのか自分でもわかりませんが)、
散歩がてらある所に出向いてみます。
ボクの友人で写真家のUMEちゃんが、先日ご自身のブログの中で墨田区内の某所をアップされて、
それを見て大変懐かしく思い、近々行ってみたいと思っていました。
ボクがかれこれ何十年も前に今の会社に入社して初めて勤務した所が墨田区です。
今のように、「東京スカイツリー」なんてものはなく、
お世辞にも綺麗とは言えない業平橋駅と、隣接した東武鉄道の年代物の本社社屋。
近所には生コンクリートの工場もあり、何とも埃っぽく華やかさからは程遠い、いや、無縁の街でした。
それでもそんな街が懐かしいのは、きっとそこに「人間臭さ」があったからではないかと思うのです。
今日は曳舟という駅で降りて歩いて行きます。
およそ地元の住民でないと通らないであろう道をブラブラします。
木造のこんな家が並んでいますが、
この状態では地震と火災から身を守ることができないので、
古い木造家屋はこうして取り壊して、耐震性と防火性に優れた住宅へと建て替えられていきます。
それでもなお、
こんな長屋や
こんな長屋が健在で、
隣町の押上に住んでいる人でさえ、ここに知り合いがいない限り来ないであろう路地を入ると、
何と行き止まりになっている所があり。
また、こういう街を歩いていると、こんな看板を目にすることもあり。
どんな人がいつ頃書いたのか、とっても気になってしまいます。
「致しませう」とは、何とも味があって泣かせるではありませんか。
「平成」の世も二十数年経っているのに未だにこんな言葉に出会えるなんて。
いいなぁ、こういうの。時間がギューンと引き戻されますね。
「平成」の世も二十数年経っているのに未だにこんな言葉に出会えるなんて。
いいなぁ、こういうの。時間がギューンと引き戻されますね。
梅が満開の神社の横を通り過ぎて、
北十間川の畔に出ると、
上半分が雲に覆われたスカイツリーが見えて来ました。
ほんの一瞬雲が切れてだいぶ上まで見えました。でもまた雲に隠れましたけど。
最初の方にも書きましたが、今、東京ソラマチのある場所には、
昭和60年頃まで、いやもっと後までだったか忘れましたが生コンの工場がありました。
もしかしたら、このソラマチを造るまであったかもしれません。
とても目立たない場所でしたが、「発祥の地」の碑がちゃぁんとあります。
さて、ソラマチですが、ここに限らずボクは人混みが好きではないので、
自らここを目的に来ることはありません。
今日は歩いているうちに、というか、“流れ”でここまで来た、という感じです。
天気が悪いのに朝から人が多いです。
何やら行列が・・・、チョコレートのお店でした。
並んでまでは、ちょっとねぇ。
隣の店を覗くと、
「50年以上も閉ざされた蔵の中から発見されたレシピを元に作られたカレー」を使ったパイ、
だそうです。
決して限定品ではありませんが、
こうした「幻モノ」や「限定モノ」には滅法弱いボクが見逃すはずはありません。
そして、これは日光金谷ホテル様の味ですから間違いなし、です。
早速買いました。良いお土産です。
まだまだボクには業平橋駅の方がしっくり来る、東京スカイツリー駅まで戻って来て、
午前中半日のミニトリップが終わりました。
さて、家に帰ってこのカレーパイを食べることにします。
旨し。